AZワゴンの評価・レビュー
| 写真 | 概要 | 詳細 | |
|---|---|---|---|
 |
メーカー | マツダ | |
| 車名 | AZワゴン | ||
| JC08モード燃費 | 22.4km/L | ||
| エコカー減税 | -％減税 | ||
| < 主要スペック > | |||
| 全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
| 3395mm | 1475mm | 1675mm | 4.4m |
| 室内長 | 室内幅 | 室内高 | 車両重量 |
| 2035mm | 1295mm | 1275mm | 850kg |
| 新車価格 | 中古車相場価格 | ||
| -万円 | 39.9〜81.8万円 | ||
初代からOEM供給を受けていたAZワゴン！
マツダのAZワゴンは、1994年から2012年まで販売されていた軽トールワゴンで、初代から4代目まで継続されました。マツダとスズキは1989年よりOEM提携を結んでいる関係から、AZワゴンもすべてワゴンRのOEM供給車となっています。
ワゴンRのOEM供給は現在も続いており、2012年にフルモデルチェンジを行った際、AZワゴンは名称を変えてフレアとなりました。エクステリアやインテリア、走行性能はまったく同じです。
ラジエーターグリルを変更してOEM元車と差異化を図る！
AZワゴンはワゴンRの発売と同時にOEMを受けているので、最終モデルもワゴンRの4代目と同一車種ですが、フロントのラジエーターグリルだけ一部変更して差異化を図っています。
水平基調でシルバーモールのアッパーグリルと長方形のロアグリルを持つワゴンRに対して、AZワゴンはアッパーグリル、ロアグリルともにその後のマツダのアイコンともなった五角形のペンタゴンデザインを採用、さらにアッパーグリルは太いシルバーモールを1本だけ配置して力強いイメージを与えています。
ユーティリティ性は高いがやや残念な質感のインテリア！
AZワゴンはトールワゴンなので、オールラウンドのユーティリティ性を持っています。車内空間は広く、シートアレンジも多彩なので荷物を多く積むことができますし、シートも乗員の快適性を保つだけの厚みを備えています。
しかしインパネ回りやドアトリムなどは、シルバーパネルを採用しているもののグレーの配色が多く、素材も樹脂製が多いので軽自動車特有ともいえるチープ感があります。優れたコンポーネントを持つだけに残念なポイントといえます。
エンジンはケーターハム・セブンにも使用されているK6A型！
AZワゴンに搭載されているエンジンは、スズキの軽自動車用に新開発されたR6A型ではなく、1世代前のK6A型です。
R6A型に比べるとサイズがやや大きいのですが、シリンダーブロックに全てアルミ合金ダイカストを使用、さらにスズキの乗用車としては初となるタイミングチェーンを用いるなど、現在でも多くの車種に搭載されている優秀な性能を持つエンジンです。
K6A型は社外にも提供されており、公道レーサーを販売しているケーターハムのセブン160は、自然吸気型のK6A型を58.8kW(80PS)までチューンアップ、車両重量が490kgしかないので0→100km/hまでを6.9秒で加速します。
AZワゴンは、後継車のフレアに比べると燃費性能や走行性能で劣りますが、ユーティリティ性能では引けを取らず、エクステリアのデザインも古さを感じさせません。インテリアの質感さえ我慢できれば扱いやすい軽トールワゴンといえます。
OEM車でありながら中古車市場には豊富な車数！
AZワゴンは1994年からの販売なので、OEM車でも中古車市場には豊富な車数が流通しています。最終モデルの4代目は、モデルチェンジしてフレアになったことから販売価格はやや下落傾向にあり、状態の良い車種でも安値で購入できます。
最終登録年度となる2012年式で、走行距離2万km前後という状態でも100万円を超すことはなく、80〜90万円が相場価格で、AZワゴンの若年層男性向け派生車種であるカスタムも、同程度の価格で購入できます。
3代目AZワゴンになると価格の下落幅はさらに大きくなり、2006年登録モデルで走行距離5〜6万kmと十分な稼働が期待できる車種でも、45〜55万円が中心価格帯となっています。
AZワゴンにこだわらなければ、同一車種のワゴンRを検討材料に入れることによって、選択肢はさらに広がります。
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