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軽自動車の燃費を上げるための各メーカーの技術

燃費

2016年6月現在、軽自動車を製造しているメーカーはダイハツ、スズキ、ホンダ、三菱の4社で、他メーカーから販売されている軽自動車はすべてOEMとなっています。

軽自動車の燃費効率改善技術は進化し続けており、ガソリンエンジン搭載車ではつねにトップクラスの数値を記録しています。ここではダイハツ、スズキ、ホンダが持つ独自の燃費を上げるための技術を紹介します。

1.ダイハツは『e:Sテクノロジー』で低価格と燃費向上を実現

ダイハツはこれからの車作りにおいて低価格、低燃費、省資源を開発目的に『e:Sテクノロジー』を中核に置いています。

Energy Saving Technologyの略で、エンジンだけでなくトランスミッションやボディ構造など、車両全体を見なおしてエネルギー効率を最大化させることがテーマとなっています。

1-1.エンジンの燃焼効率を高める

エンジン内で燃焼効率を高めることができれば燃料消費率を下げることができます。ダイハツはその技術としてデュアルインジェクタを採用しました。

これは燃料噴射装置を従来の1本から2本に増やすことで燃料を微粒化できるため、燃焼を安定させながら燃焼効率を向上させることができます。

コールドスタート(エンジンが冷えたままの状態で走りだすこと)は燃焼効率を下げるので、できるだけ早くエンジンを温めた方が燃費は良くなります。

ダイハツはトランスミッションのCVTがエンジンより早く温まることに着目、CVTの熱をエンジンに回すことで最適温度化を図るCVTサーモコントローラーを開発しました。

エンジンが温まるとその熱をCVTにフィードバックできるので、CVTの変速効果も高めています。

1-2.車両の空気抵抗を減らす

わずか660ccの排気量しかない軽自動車にとって、空気抵抗は大きなパワーロスにつながります。この空気抵抗を少しでも減らすためにボディ形状を徹底的に見なおし、空力性能の高いデザインを採用しています。

とくにボディ下部を流れる空気は走行安定性にも大きく関わるのでフロアアンダーカバーを設置、空気の流れを整えながらリアタイヤに巻き込まれる空気の抵抗を軽減しています。

その他、高張力鋼板を使ってボディ全体を軽量化、さらにベアリングやブレーキ性能を改良して転がり係数を高めるなど、燃費効率を高めるために細部まで技術の見なおしが図られています。

その結果、2BOXハッチバックのミライースはJC08モードでトップクラスの35.2km/Lを達成しました。

2.燃費競争よりも走行の安定性と楽しさを追求するホンダ

ホンダはJC08モードの数値がもっとも高くなる2BOXハッチバックタイプを製造していないこともあって燃費の数値化競争には加わっておらず、走行性能を高めることによって魅力ある軽自動車を提供する方向性を示しています。

その方向性に大きく関与している技術がセンタータンクレイアウトとレース技術をフィードバックした自然吸気エンジンです。

2-1.車内空間を広げると同時に走行安定性を実現

ホンダが取得した特許技術のセンタータンクレイアウトはフィットに始まり、軽自動車のNシリーズだけでなくミニバンやSUVにも採用されています。ガソリンタンクは一般的に後部席の後ろにレイアウトされます。

そのため、ラゲッジルームが圧迫されたり重量バランスが悪くなったりしますが、ホンダはガソリンタンクを特別な樹脂製にして車体中央下部にレイアウトしました。

その結果、車内空間を広く設計できると同時に、ガソリンを満タンにしても重心位置を低くできるので安定した走行を可能にしました。

2-2.自然吸気エンジンはトップクラスの馬力と燃費

現在、ホンダでもっとも燃費効率の良い車種はトールワゴンのN-WGNで、JC08モードは29.4km/hです。ダイハツ・ムーヴの31.0km/h、ワゴンRの33.0km/hにはわずかに及びませんが、実走行の燃費ではほとんど差がないレベルといえます。

燃費数値では劣っていますが、N-WGNはムーヴやワゴンRに対して走行性能で差をつけました。

自然吸気エンジンではムーヴやワゴンRが52PSであることに対して58PSを達成、排気量の小さい軽自動車において、この差は確実に余裕のある走りを感じ取ることができます。

ホンダ・エンジンの特徴は日常のストップ&ゴーで頻繁に使う領域、50km/hまでの加速に重点を置いていることです。

最大トルクが65N・mとこちらもトールワゴンではトップの数値で、4700回転と比較的高い領域で発揮するため、燃費効率を低速でも高めると同時に、吹け上がりの爽快感が味わえます。

3.軽量化とハイブリッドの両面で進化するスズキ

スズキは燃費効率を上げるために軽量化という原点回帰に加え、エンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドシステムの開発を行い、両面からの技術進化を目指しています。

3-1.新型プラットフォームで最軽量を実現

軽自動車に限らず、普通車でも新型を開発する場合、既存の部品を流用することはけっして珍しいことではありません。

コストダウンとして有効な手段ですが、既存の部品に合わせた設計も必要になるため、大幅な変更ができずに性能の向上が鈍化するデメリットもあります。

すべての部品を新しくするためには、プラットフォームを刷新する必要があります。スズキは2BOXハッチバックのアルトをフルチェンジする際、燃費向上の重要なポイントとなる軽量化を目的としてプラットフォームを刷新しました。

すべての部品が新型アルトのために設計され、従来車よりも60kgシェイプアップ、現在販売されている車種の中で、もっとも軽量となる車両重量650kgを達成し、JC08モードは37.0km/Lを記録しました。

スズキはこの新型プラットフォームを使って他のニューモデルに関しても軽量化を進めていく予定です。

3-2.ハイブリッドに進化したエネチャージ

スズキはこれまでブレーキによって発生するエネルギーをバッテリーに蓄電させて電装品に回すエネチャージシステムを搭載していましたが、これを進化させたSエネチャージをワゴンRに設定しました。

Sエネチャージはパラレル方式のマイルドハイブリッドで、走行時はモーターがエンジンをアシスト、エンジンだけで走行する際は回生エネルギーをモーターで発電させ、専用リチウムイオンバッテリーに蓄電させ、電装品へ供給するというシステムです。

Sエネチャージによって、JC08モードはトールワゴンの中でトップレベルの33.0km/hを達成しています。

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