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三菱 iと三菱 i-MiEV徹底比較!

三菱・i(アイ) 三菱・i-MiEV(アイ・ミーヴ)

三菱自動車のi(アイ)は2006年に発売されたモノフォルム・ハッチバックの軽自動車で、独特のボディ形状とエンジンをリアのミッドシップにマウントしたレイアウトが高い評価を受けました。

三菱はガソリン仕様であるi(アイ)の販売と平行して、2010年より電気走行ユニットを搭載したi-MiEV(アイ・ミーヴ)を発売します。

i(アイ)は斬新なデザインが販売成績に結びつかないことから2013年に生産を終了しますが、i-MiEV(アイ・ミーヴ)は現在も継続して販売されています。こちらのページではi(アイ)とi-MiEV(アイ・ミーヴ)のインテリアや走行性能について徹底比較を行います。

エクステリアとインテリアはほぼ共通!

i(アイ)のダッシュボード i-MiEV(アイ・ミーヴ)のダッシュボード
外観に比べてオーソドックスなデザイン。
車内長:1790mm
車内幅:1270mm
車内高:1250mm
ディスプレイが加わっただけで現代的なイメージ。
車内の広さはi(アイ)とまったく同じ。

2006年に発売された当時、i(アイ)は軽自動車の中でかなり異質な存在でした。直線を排除したタマゴ型のモノフォルムは他車に類を見ないデザインであるばかりでなく、エンジンを荷室床下に配置するリア・ミッドシップで後輪を駆動させるというレイアウトは一般の乗用車の中でも見当たりません。

唯一、商用車のスバル・サンバーが同じレイアウトを採用していただけです。

このレイアウトは車体の重量配分において最適に近く、ホイールベースを長く取れるので高い直進安定性を実現しました。2550mmというホイールベースは現在でも軽自動車の中で最長となっています。

一般的にホイールベースを長く取ると旋回性能が劣りますが、i(アイ)はフロントにエンジンがないため、タイヤの切り角度を深く取れます。

i(アイ)の最小回転半径は他の軽自動車とほとんど変わらない4.5mで、さらにホイールを大口径の15インチに設定したことからシャープなハンドリングとなり、コーナリングにおいても高い安定性を見せます。現在でもi(アイ)のハンドリングには高い評価が与えられています。

デメリットは荷室床下にエンジンをレイアウトしているので積載能力が低いこと、タマゴ型のモノフォルムはコーナーが見えづらく、車幅感覚をつかむまで時間を要することです。

残念ながらガソリンエンジン搭載車は2013年に販売を終了しましたが、エンジンユニットを電気走行ユニットにそっくり置き換えたi-MiEV(アイ・ミーヴ)は継続して販売されています。

エクステリアはすべて流用、インテリアはダッシュボードの一部を改良しただけで視覚的にはほとんど変わりありません。

バッテリーやモーターは従来のエンジンやガソリンタンクのあった部分にレイアウトされているので、i-MiEV(アイ・ミーヴ)にはi(アイ)のメリットが最大限に活かされています。

i-MiEV(アイ・ミーヴ)の最大トルクは1.6Lエンジン並のパワー!

i(アイ)の走行性能 i-MiEV(アイ・ミーヴ)の走行性能
最高出力:38kW(52PS)/7000rpm
最大トルク:57N・m/4000rpm
JC08モード:19.0q/L
最高出力:30kW(41PS)
最大トルク:160N・m
一充電走行距離:120q(270Vタイプ)

エクステリアやインテリアに大きな違いはなくても、エンジンとガソリンによる駆動、モーターとバッテリーによる駆動では車の特性が大きく異なってきます。

i(アイ)の最高出力は38kW(52PS)/7000rpm、最大トルクは57N・m/4000rpmと軽自動車の中では平均的なスペックですが、i-MiEV(アイ・ミーヴ)の総電圧270Vタイプを見ると最高出力は30kW(41PS)、最大トルクは160N・mとなっています。

最高出力は低いのですが、最大トルクはガソリンエンジンの1.6L並のパワーを持っており、モーター駆動なのでエンジンのように回転数を上げる必要がなく、アクセルを踏んだ瞬間に最大トルクを発揮できるので、力強い加速感が得られます。

またモーター駆動は騒音もなく、排気ガスも発生させないので環境に悪影響を及ぼすこともありません。

反面、電気消費量によって走行可能距離が著しく変化するというデメリットを抱えています。270Vタイプが一回の充電で走行できる距離は120q(JC08モードの一充電走行距離)ですが、夏場や冬場、エアコンを使うと走行可能距離は極端に落ちます。

とくに冬場、ガソリンエンジン車ではエンジンの熱を暖房に応用できますが、電気自動車ではヒートポンプエアコンを作動させなければならず、ガソリンエンジン車と同じ操作方法をしていると走行可能距離の想定を誤ることになります。

i-MiEV(アイ・ミーヴ)のメーター回りはいかにも電気自動車!

i(アイ)のメーター回り i-MiEV(アイ・ミーヴ)のメーター回り
速度計と回転計、燃料計とオド・トリップメーターのシンプルなデザイン。 電力消費だけでなく航続可能距離など多彩な表示が可能。

i(アイ)とi-MiEV(アイ・ミーヴ)の違いを視覚的に確認できるのがメーター回りです。中央に単眼の大口径、その左右に小口径のメーターがついているレイアウトは同じですが、その中身には大きな違いがあります。

i(アイ)はセンターメーター中央にデジタルで速度を表示、その外周に回転計を配置し、右側には走行距離計、左側には燃料計を表示するシンプルなデザインですが、i-MiEV(アイ・ミーヴ)はセンターメーター中央のデジタル表示こそ同じですが、外周は電気消費率と回生エネルギーのチャージゾーン、右側の走行距離計には航続可能距離からメーター照度、次回点検までの月数や走行距離まで表示できるインフォメーションディスプレイとなっています。

いかにも電気自動車らしいメーター回りですが、ガソリンエンジン車から乗り換えても直感的に状態を理解しやすい表示方式といえます。

まとめ

i-MiEV(アイ・ミーヴ)は価格こそ高い(270Vで約226万円、ただし上限33万円までの補助金制度あり)のですが、1度購入すれば経済的なカーライフを送ることができます。

i(アイ)はすでに生産を終了しているので購入するとなれば選択肢は中古車しかありませんが、3〜4万q走行で状態の良い車種は40〜50万円で購入可能です。i(アイ)のハンドリングや走行性能を楽しむのであれば、中古車でも十分に魅力を堪能できます。

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