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三菱 パジェロミニとスズキ ジムニー徹底比較!

三菱・パジェロミニ スズキ・ジムニー

軽自動車のジャンルでクロスオーバーSUVの車種は多く販売されていますが、ヘビーデューティなクロスカントリーではこれまでスズキ・ジムニーの独走状態ですが、唯一、対抗できる車種が三菱のパジェロミニでした。

残念ながらパジェロミニは2013年1月に販売を終了しましたが、現在でも中古車市場で高い人気を集めています。こちらのページでは両車のボディ構造とインテリア、走行性能について徹底比較を行います。

ボディ骨格に特徴を持つ両車!

ビルトインラダーフレーム ラダーフレーム
パジェロミニはモノコックにラダーフレームを追加してボディ剛性を高めている(赤い部分がラダーフレーム。着色してあるがフロアパネルと同色。写真はスズキのエスクード) ジムニーは悪路の衝撃に強いラダーフレームを一貫して採用し続けている。ラダーとはハシゴの意味。4WDだけでなく大型トラックなどにも使われている。

現在、乗用車のほとんどはモノコック構造となっていますが、ヘビーデューティな4WD車の多く、そしてすべての大型トラックはラダーフレーム構造を採用しています。

ラダーフレーム構造とはハシゴ型のフレームに直接、エンジンやサスペンションなど走行機能に必要な部分を装着した形式で、簡単に言うと堅牢であることが大きな特徴です。

ジムニーの原型は第二次世界大戦の際、アメリカ陸軍で大活躍したウィリスMB、いわゆるジープであることから、ジープに採用されていたラダーフレームとシンプルなリーフリジットアクスルを採用、軽自動車でありながら高い機動力を発揮しました。

頑丈な構造は1970年の登場以来変わることなく、現行車に引き継がれています。

モノコック構造は骨格が一体化となり、乗員を殻で包み込むようにして守れるので安全性が高まると同時に、サスペンションを骨格に直接取り付けるのでキャビン部の振動を抑えることができ、快適性が高まります。

捻れやたわみに強い性質を持っており、さらに補助構造材を必要としないので、軽量化が図れるというメリットもありますが、骨格の一部に強い衝撃を受けるとモノコック全体が歪んでしまい、走行に悪影響を及ぼす可能性があります。

これは事故だけでなく悪路による衝撃でも同じであることから、ヘビーデューティな4WDではモノコックが採用されませんでしたが、三菱はパジェロを開発する際、乗り心地と悪路でも歪まないボディ構造の両方を追求、従来のモノコックにラダーフレーム形式を追加するビルトインラダーフレームを採用しました。

パジェロミニにもこのビルトインラダーフレームが継承されており、ジムニーに比べて悪路走行ではやや劣るものの、乗り心地では上回る性質を持っています。

乗用車並の上質なインテリアを持つパジェロミニ!

パジェロミニのインパネ回り ジムニーのインパネ回り
車内長:1665mm
車内幅:1220mm
車内高:1210mm
車内長:1660mm
車内幅:1220mm
車内高:1210mm

パジェロミニの初代は1994年に発売され、1998年には軽自動車規格の改正に伴ってフルモデルチェンジしました。

エクステリアに大きな変化はなく、基本路線はアウトドア志向のオフロードモデルですが、装備や性能はオンロード向けとなり、初代で好評だった4A30型DOHC20バルブターボ仕様は2002年のマイナーチェンジで廃止、代わって燃費効率の高い同型SOHC16バルブエンジンが採用されるようになりました。

またインテリアも基本構造は変わらないものの、ダッシュボードやドアトリムには加飾を施し、メーター回りやエアコン吹き出し口回りにはシルバーリングを配するなど、三菱らしい乗用車的な上質感が演出されています。

ジムニーは1970年の発売以来、フルモデルチェンジを3回しか行っておらず、その理由も軽自動車の規格変更が行われたためで、ラダーフレームとリジットアクスル同様、エクステリアも(マイナーチェンジによって細部がリファインされていますが)基本形状を変えていません。

インテリアはブラック1色で、抗菌処理タイプのエアコンやCDプレーヤー、パワーウインドウなど最近の軽自動車に欠かせない最低限の装備はされていますが、トールワゴンやスーパーハイトワゴンに見られる女性や子供向けの装備は一切なく、まさに質実剛健を貫いています。

現在の軽自動車では希少価値の高いパジェロミニのエンジン!

パジェロミニの4A30型 ジムニーのK6A型
最高出力:47kW(64PS)/7000rpm
最大トルク:100N・m/2500rpm
10.15モード:15.8q/L
最高出力:47kW(64PS)/6500rpm
最大トルク:103N・m/3500rpm
JC08モード:14.8q/L

パジェロミニを中古車で購入するなら2002年のマイナーチェンジ前までの車種で、4A30型DOHC20バルブのツインスクロールターボを搭載したタイプがお勧めです。

軽自動車のエンジンはコンパクトでパワフルな直列3気筒を搭載するのが一般的な中、ボンネット部を長く取り、キャビン部を短く設計しているデザインを利用できたことにより、直列4気筒を搭載することができました。

軽自動車の中ではとても贅沢なエンジンです。直列3気筒に比べるとパワーは同じでもスムーズに回転するので車内の騒音や振動を抑えることができます。オンロード志向のパジェロミニに相応しいエンジンといえます。

ジムニーもパワフルなエンジンを搭載しています。

スズキの軽自動車のほとんどに搭載されている最新式のR06A型エンジンではなく、スズキのコンパクトカーにも使用されるK6A型のエンジンブロックを660ccに設計したため、堅牢であると同時にエンジンチューニングの幅が広く、オープンカーのケーターハム・セブン160/165に搭載されている同型エンジンは、軽自動車の自主規制を軽く超える58.8kW(80PS)を叩き出します。

まとめ

パジェロミニは現在、中古車でしか購入できないデメリットを持ちますが、そのスタイリングと走行性能は現在でも高い人気を集めています。オフロードよりもオンロード走行が多い人でパジェロファンであるならば、希少価値の高い1台となります。

ジムニーはオフロードの多い地域に住む人にとって欠かせない1台ですが、同時にオフロードファンにとってこれほど楽しい車はありません。

ファーストカーとしてはややタフな性格となりますが、セカンドカーとしては、ぜひ1台持ちたくなる趣味性の高い車種であることは間違いありません。

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