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スズキ・ハスラーと三菱・パジェロミニを徹底比較!

スズキ・ハスラー 三菱・パジェロミニ

軽自動車はレジャービークルとしての用途に最適なことから多くのSUVタイプが販売されています。

スズキのハスラーと2013年に販売終了した三菱のパジェロミニもオンロードを重視したSUVとして開発されました。ここでは両車のエクステリアとインテリア、走行性能について徹底比較を行います。

オンロード向きに転向してもショートホイールベースのままのパジェロミニ

ハスラーの外観 パジェロミニの外観
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1665mm
ホイールベース:2425mm
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1635mm
ホイールベース:2280mm

スズキにはジムニーというヘビーデューティーなオフロード専用車がありますが、もっと手軽に楽しむアウトドア向けのクロスオーバーSUV車はKeiの販売終了後、後続車がありませんでした。

Keiの新型を望む声が多かったことからワゴンRのプラットフォームを基本として開発、2013年12月に販売されたのが15インチの大型タイヤを装着したハスラーです。

三菱のパジェロミニは兄貴分となるパジェロの基本設計をそのまま軽自動車に持ち込んだSUVです。

パジェロ同様、モノコックボディのフロアパンにプレス加工した補強材を溶接してボディ剛性を高めた性能は、オンロード向けのクロスオーバーSUVというよりジムニーに対抗させるためのヘビーデューティー仕様でした。

しかし販売台数の不振からマイナーチェンジの度にオンロード向けへ改良、最終的には高性能エンジンの直列4気筒20バルブにインタークーラー付きターボを装着した4A30型エンジンがSOHC16バルブ自然吸気型に変更され、さらにリアの機械式LSDをオプションリストから外すなどパジェロミニの個性がスポイルされる結果となり、訴求対象が曖昧になったことやコスト高から2012年6月に生産を終了しました。

両車のエクステリアを見ると、その特徴がはっきりと分かります。

ハスラーはフロントピラーの傾斜を立ててボンネットを長く見せており、アプローチアングルを28度、デパーチャーアングルを46度(この角度が大きいほど起伏のある路面の走破性が高くなる)取って、いかにも悪路に強いエクステリアを感じさせますが、基本設計はワゴンRなのでホイールベースは2425mmと長く、車内の居住性もワゴンR並の広さを確保しています。

パジェロミニはパジェロ・ショートボディのエクステリアをそのまま小さくしたオリジナル設計のため、ホイールベースは2280mmと短く、またボンネット部分を長く取っているので車内の居住性は極端に悪くなります。

またショートホイールベースは起伏のある路面では有効性を発揮しますが、直進安定性が悪くなるのでオンロードにはあまり向いていません。

本来、オフロード設計でありながらオンロードタイプに変更してしまったパジェロミニの弱点が、このホイールベースに表れているといえます。

居住性やユーティリティ性では圧倒的にハスラーが優勢!

ハスラーのインテリア パジェロミニのインテリア
車内長:2160mm
車内幅:1295mm
車内高:1250mm
車内長:1665mm
車内幅:1220mm
車内高:1210mm

インテリアは前述したようにハスラーはワゴンRがベースになっていること、パジェロミニは独自のショートホイールベース仕様になっていることから、広さとユーティリティ性に関しては圧倒的にハスラーが優位となっています。

ハスラーはアウトドアのレジャーを楽しむ目的で開発されています。アウトドア・レジャーではどうしても車内で過ごす時間が長くなるので、車内の快適性を重視しており、シートアレンジは前部席のヘッドレストを外せばフルフラットの空間が作れるなど多彩なことに加え、ラゲッジフロアと後部席背もたれ背部は汚れを拭き取りやすい樹脂製とし、さらに助手席背もたれ背部は前倒させるとテーブルになるなどユーティリティ性能を高めています。

パジェロミニの後部席は前倒させることによってラゲッジルームと一体化させることができますが、大人4人乗車になると膝元に余裕がなくなり、後部席乗員はかなり辛い思いをすることになります。

一応、後部席は左右独立でリクライニングもできますが、前部席背もたれを後倒させてもフルフラットの空間を作ることはできません。またショートホイールベースであることから2ドア仕様になっているので、後部席の乗降もけっして容易とは言えません。

パジェロミニの直列4気筒エンジンは軽自動車の中で貴重な存在!

ハスラーのエンジン性能 パジェロミニのエンジン性能
直列3気筒インタークーラー付きターボチャージャー装着
最高出力:47kW(64PS/6000rpm)
最大トルク:95N・m/3000rpm
直列4気筒インタークーラー付きターボチャージャー装着
最高出力:47kW(64PS/7000rpm)
最大トルク:100N・m/3500rpm

居住性やユーティリティ性ではハスラーに大きな差をつけられるパジェロミニですが、4A30型エンジンを搭載した車種に限っては走行性能で優位に立つことができます。

インタークーラー付きターボチャージャーを装着した4A30型は最高出力こそ自主規制で64PSに抑えていますが、この最高出力を7000回転で発揮、ターボ装着モデルでありながら高回転域までエンジンを回せる爽快感があります。

また現在の軽自動車はコンパクトな3気筒が主体で、滑らかなトルクを発揮するけれどサイズが大きくなってしまう直列4気筒はほとんど使われていません。オフロードとオンロードの両方で走行性能を楽しみたい人にはパジェロミニがお勧めです。

ハスラーはワゴンRと共通のコンポーネントを使用しているので、エンジンは現在のスズキの主流となっている直列3気筒のR06A型ですが、これに走行アシスト用のモーターを加えたハイブリッドシステムを搭載しています。

アイドリングストップ機能や回生エネルギーシステムも備えているので燃費効率はSUVの中でもトップクラスとなるJC08モード32.0km/Lを達成しました。

まとめ

アウトドア・レジャーを楽しみつつ、都市圏では燃費も気になるという人であればハスラーは最適な1台となります。

パジェロミニはヘビーデューティな外観と直列4気筒エンジンは大きな魅力ですが、実用性に乏しいこと、新車では購入できず、選択肢は中古車に限られてしまうというデメリットがあります。

趣味性の高い車となりますが、走行しているパジェロミニが少なくなっている現在、状態の良い車種を探せば愛着の出る1台となることは間違いありません。

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